夢幻通り商店街

2020年03月


前回の記事で、次は「真理ちゃんと、ヘビーメタル」の第3弾をアップすると予告しておりましたが、衝撃的な出来事があったので、本日はそのことについて思うことを書きます。

あの志村けんさんがコロナウイルスによる肺炎で亡くなられました。
幼い頃からテレビで志村さんに笑わせてもらってきたので大変ショックです。

志村さんがコロナウイルスに感染した経路については謎のようですが、元を辿れば政府の初動が甘かったと言わざるを得ません。
しかし、感染が拡大していく中でも「自分は大丈夫」「自分は若くて健康だから感染しても死なない」「年寄りに感染させる?そんなん知らんがな」という身勝手な考えで軽率な行動をしている人が少なからずいると思われます。
そういう人には考え方を改めていただきたい。
誰もが「他人に迷惑をかけてはいけない」ということを意識して行動できれば、ゆっくりでも状況は良い方向へ変わっていくと思うのですが・・・

それにしても志村さんが亡くなられたことは残念です。
そして・・・

実は私には志村さんに対して、少しばかり申し訳ない気持ちが残っているのです。
1969年にスタートし、長年に渡り大人気を誇ったお笑い番組「8時だョ!全員集合」で、幼い頃から志村さんには何度も何度も大爆笑させていただきました。
しかし1981年に「8時だョ!全員集合」の裏番組で「オレたちひょうきん族」の放送が開始され、漫才ブームの勢いから生まれた「オレたちひょうきん族」は、瞬く間に「8時だョ!全員集合」から人気を奪い、終了に追い込みました。
当時、小学生だった私には「オレたちひょうきん族」の面白さはイマイチ理解できませんでした。
正直なところ漫才ブームから出てきた芸人よりもドリフターズの方が面白いと思っていました。
しかし、周りのクラスメートは皆「8時だョ!全員集合」から「オレたちひょうきん族」へ移行していったので、私も流されるまま「オレたちひょうきん族」に移行しました。
その時、私の中に罪悪感のようなものがありました。
物心が付いたばかりの幼少時から私を楽しませてくれたドリフを、そして志村さんを裏切ったような気分になり、申し訳ないような、切ないような気分になりながら周りに流されていったのです。
この時の罪悪感のようなものが後の私に、安易に流行りに流されず自分自身の価値基準や好みに従って物事を見て行動できるようになるための信念を養ってくれたのかも知れません。

志村さん、あの頃は裏切ってしまってごめんなさい。

そして、私自身、現時点で志村さんが亡くなられたことが悲しいと言うよりも、悔しいです。
志村さんの死は多くの人の心に強く突き刺さったと思いますが、同じような悲劇は名も無き一般人の間で既に何度も起こっていました。
志村さんが犠牲にならなければ気付くことができなかったという人も大勢いるでしょう。
そう考えると、やはり悔しいですね。




 前回の記事にも書きましたが、3月23日(月)より、毎週月曜日の20時30分からCS衛星劇場で天地真理の冠番組「真理ちゃんとデイト」が放映されます。
その予告映像がアップされていましたので貼り付けます。


それにしても不思議な気分です。
あの頃の真理ちゃんが現代にタイムスリップしてきたような、いや、当時の姿のまま現代にいるように思わせてくれる予告映像です。

私は数年前に何となく天地真理に興味を持つようになり、まず思ったのは、天地真理はアイドルになったことが不幸の始まりだったということでした。
彼女は本来フォーク歌手を目指していたのだから、もしアイドルにならずにその路線のまま歌い続けていたら森山良子や由紀さおりと並び称されるくらいの存在になっていたかも知れません。
そのようなことを想像し、残念な気持ちになりました。
しかし、最近になってきて、少し考え方が変わってきました。
そして、考えれば考えるほど、天地真理が空前絶後の存在だと思えるようになってきました。

20万枚のレコードを売れるアイドルはいても、20万台の自転車を売れるアイドルはこの人だけでしょう。
そしてYouTubeなどにアップされている「真理ちゃんとデイト」や、その他の真理ちゃんシリーズなどの映像を見て、これができるアイドルは後にも先にも天地真理だけだと確信しました。
天地真理はアイドルの原点ですが、それ以降に登場したアイドルとは本質的に違う存在なのだと思えるのです。

と、言うわけで次回の予告ですが、近日中に「真理ちゃんと、ヘビーメタル」の第3弾をアップします。
第3弾は天地真理の2ndアルバムに収録されている曲です。
2ndアルバムが発売された頃の天地真理は既にアイドルとしてトップに君臨しており、その後もますます快進撃を続けましたが、その曲は、アイドルの宿命や悲哀を歌ったと解釈できる曲であり、近い将来を暗示していたような曲です。

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