JR草津駅周辺の景色は、どんどん変わっていきました。
私の記憶に残っている中で最初の大きな変化は、平成元年に駅の東口を出て右側に広がる街並みを壊して再開発ビル「エルティ932」が建設されたことでした。
その後、平成9年には駅の西口側の紡績工場跡地を再開発してエイスクエアが開業、そして翌平成10年には駅の東口左側の街並みを壊して近鉄百貨店が開業しました。
さらに道路の整備や大型ホテル、マンションの建設など、見る見るうちに草津駅周辺の景色は変わっていきました。
そのような中で、ひとつの大きな商業施設が姿を消しました。
西友ストアー草津店です。
「西友ストアー」と書きましたが、現在の名称はストアーが無くなって「西友」ですね。
いつ頃まで西友ストアーだったのか調べてみたら昭和58年までだったようです。
草津店が無くなったのは平成12年でした。
つまり2000年代に入ってすぐに閉店となったので、ひとつの時代の終わりを象徴していたような気がします。
その西友草津店の前に一軒のラーメン屋さんがありました。
ラーメン餃子 なかよし
おそらく西友が西友ストアーだった頃から営業されていたお店です。
西友の閉店からしばらくして北中商店街へ移転されたようですが、その北中商店街の一部が平成29年から再開発されることになり、しばらくは仮設店舗で営業されていました。
しかし、その仮設店舗もいつの間にか無くなっていました。
私は、なかよしのラーメンを過去に一度だけ食べたことがありました。
その時は「しょうゆラーメン」を食べたのですが、その味の印象から「次はみそラーメンを食べてみたい」と思いました。
なぜかと言いますと、しょうゆラーメンのスープに生姜の風味が効いていたからです。
そう、このスープの味に、懐かしの札幌ラーメン系チェーン店の面影を感じたのです。
具材は小さめのチャーシューにネギとモヤシとメンマという極めてシンプルなもので、見た目は札幌ラーメンと言うよりも昔ながらの中華そばに近いものですが、麺は加水率高めの中太ちぢれ麺で、これも札幌ラーメン風です。
なので、みそラーメンは間違いなく、あの懐かしい札幌ラーメン系のチェーン店の味をグレードアップさせたものに違いないと確信しました。
しかし・・・
再開発が始まり、仮設店舗もいつの間にか無くなりました。
実はこのお店、日曜は休みなので、ちょっと条件的に立ち寄りにくかったのですが、平日の夜にでも行っておくべきだったなぁと後悔しておりました。
で、先日、何気なくネットで草津駅前の再開発ビル「クロスアベニュー クサツ」のことを調べてみたら、何とそこに、なかよしの新店舗が!!
これは行かねば!!と思い、仕事帰りに行ってまいりました。
こちらが念願のみそラーメンです。
予想通りの味でした。
懐かしの札幌ラーメン系のチェーン店のみそラーメンをグレードアップさせた感じです。
懐かしさと美味さを同時に味わえます。
こう言っては何ですが、今の私の味覚では、これより美味いみそラーメンは他に存在するのですが、このなかよしのラーメンには美味さだけではない、何かがあると思います。
他に美味いラーメンがあっても、たまに食べたくなる味です。
ちなみに今回は餃子も食べましたが、これが絶品でした。
けっこういろんなお店で餃子を食べましたが、久々に大当たりでした。
表はカリッとして、裏はプルンプルンで、中身は思いっきりジューシーです。
ちなみに前回訪れた時は焼飯をいただきましたが、これも絶品でした。
ネット上でいくつかレビューを拝見しましたが、やはりラーメン以上にサイドメニューの評判が高いようです。
次に訪店した時は唐揚げを注文します。
きっと美味いはずです。
先日訪れた時は、ほぼ満席で賑わっていました。
この人気の理由は美味さもあると思いますが、美味さと同等かそれ以上に大切な何かがこのお店に存在しているからだと思います。
それがあるからこそ昭和、平成、令和と3つの時代に渡って愛され続けることができるのでしょう。