店名に「家」が付き、見た目も横浜家系に似ているけど、家系とは直接的には無関係で、味もかなり異なる「山岡家」というお店があります。
「直接的」にと書きましたが、実は家系と間接的な繋がりがあるのです。
家系の源流である吉村家の創業者も山岡家の創業者も実はラーメンショップ出身なのです。
なので通じる部分がいろいろとありそうです。
ホウレンソウと海苔が3枚という部分まで一致しているので、何らかの繋がりがありそうに思えてしまうのですが、スープは完全に別物です。
家系が豚骨+鶏ガラ+店によって野菜いろいろ+鶏油なのに対して、山岡家は豚骨+ラードです。
そして味は何種類かありますが基本はやはり醤油味です。
よく家系の味のことを豚骨醤油と言いますが、厳密に言えば家系は鶏豚骨醤油、あるいは鶏豚骨ベジポタとも言えるのに対して、山岡家は完全な豚骨醤油です。
ラーメンファンなら一度は味わってみたい山岡家ですが、私が住む滋賀県には存在しません。
ちなみに全国に約150店舗展開されているようですが、京都にも大阪にも存在しません。
この状況、ラーメンショップに似ていますね。
そして、嬉しいことに滋賀の隣の三重県には存在するので少し足を延ばして行ってまいりました。
山岡家の四日市采女店です。
ちなみに山岡家は現在、三重県に2店舗あり、もう一軒は桑名市の桑名店です。
車から降りてお店に近付くと漂ってきました。
豚骨を煮込んでいる時特有のツンとくる匂いです。
本格的な博多ラーメン店などへ行くと漂ってくるあの匂いです。
お店の中にも少し匂いが漂っていましたが、この匂いによって食欲が刺激されると同時に懐かしい気分になります。
こちらが醤油ラーメンです。
このように見た目は家系にそっくりですが、味はまったくの別物です。
こう言っては何ですが、資本系の家系チェーン店でありがちなクリーミーなスープよりもずっと好みの味でした。
まぁ別物なので比較するべきではありませんが。
そして、こちらは醤油ネギラーメンです。
ネギラーメンと言えばラーメンショップの代表メニューですが、この山岡家の醤油ネギラーメンのネギの味付けはラーメンショップにかなり近いものであり、まさに源流であるラーメンショップと山岡家の融合と言えるものです。
ラーメンショップよりも濃厚でコクのある山岡家のスープと甘辛く味付けされたネギが合わさり、相乗効果で非常に中毒性の高い味になっております。
で、話を醤油ラーメンに戻しますが、この醤油ラーメンに何も入れずに食べている時にも薄っすらと感じていたことですが、おろしにんにくと豆板醤を入れ、さらにコショウをかけて一口食べた時、私の脳裏に懐かしいラーメンの味が鮮明に蘇りました。
昔の横綱に似てる!
そう、京都の人気ラーメン店「ラーメン横綱」の昔の味に近いのです!
いつ頃からかは不明ですが、横綱のラーメンは豚骨特有のクセが無くなり、万人受けする味になったと思います。
しかし昔は・・・
まずお店の中にも外にも豚骨を煮込んでいる匂いが漂い、床は脂でベトベトで滑りやすくなっていて何度もコケそうになりました。
豚骨の臭みはほとんど感じられませんが、少しクセがあり、そのスープに卓上に置かれている「ニントン」を入れ、さらにコショーを振りかけるとかなり好みの味になりました。
山岡家のラーメンにおろしにんにくと豆板醤を入れ、コショーを振りかけると、この懐かしい昔の横綱の味を思い出させてくれる味になったのです。
山岡家はラーメンショップと並び、滋賀に出来てほしいお店です。
もし滋賀に山岡家が出来たら月に2回くらいは行くでしょうね。