夢幻通り商店街

カテゴリ: 昭和のドラマ


 10月も終わろうとしていますが、今月は悲しいニュースが続きました。
日本のポップス、歌謡曲史上最大のヒットメーカー、筒美京平さんが10月7日に亡くなられました。
そして10月12日には名脇役として70年代の青春ドラマに欠かせない存在だった森川正太さんが亡くなられました。


まず、筒美京平さんについては、私自身、曲を作る上で、多大な影響を受けてきたと思います。
ご冥福をお祈りいたします。

ところで、もし筒美京平さんの曲の中で好きな曲を「1曲だけ」選びなさいと言われたら、どの曲を選びましょうか・・・
もし5曲選べるなら、純粋に好きな曲、大ヒットした曲、意外な曲、技術的に凄い曲、とにかくユニークな曲などから選べますが、1曲だけとなると、やはり「思い入れ」の強い曲を選びたくなります。
そこで私が選ぶのは、この曲です。
私が今までの人生の中で出会ったテレビドラマの中で、最も好きな作品、中村雅俊さん主演の「ゆうひが丘の総理大臣」のエンディングテーマ「海を抱きしめて」です。


「ゆうひが丘の総理大臣」の劇中のBGMは小六禮次郎さんが担当されましたが、オープニングテーマとエンディングテーマは筒美京平さんの作品です。
ちなみにこのドラマも以前このブログで取り上げた「俺たちの旅」同様、中学生の頃に再放送で見てハマりました。


そして森川正太さんですが、個人的に最も印象に残っているのは、やはり「俺たちの旅」のワカメです。
その「俺たちの旅」から3年後「ゆうひが丘の総理大臣」で森川さん、そして「俺たちの旅」でカースケを演じた中村雅俊さん、真弓ちゃんを演じた岡田奈々さんが共演しました。
このような動画がアップされていましたので貼り付けます。


森川正太さん演じるお巡りさんが故郷へ帰るために電車に乗って去っていく場面ですが、ロケ地の京王永山駅は駅からすぐにトンネルがあり、森川さんを乗せた電車がトンネルに吸い込まれていく様子を見ていると、悲しみがこみ上げてきます。
ご冥福をお祈りいたします。


   
気が付けば、このブログの開設から1年以上が経過しておりました。

開設当初からお越し頂いている方なら憶えて頂いているかも知れませんが、私は以前「Yahooブログ」でブログをやっておりました。
それも13年間という長期間に渡ってやっておりました。
そのブログ(以下、旧ブログ)は、更新せずに放置していても最大で1日100人以上、普通で50人くらい、少なくても30人くらいはご訪問がありました。
ちなみに開設したのは2006年の秋でしたが、当時の私は音楽活動をやっていないに等しい時期だったので、旧ブログの初期に書いていた内容と言えば、コンビニでバームクーヘンを買った話とか、電車で見かけた性格の悪いお姉さんの話とか、山奥の集落で見かけた墓地の話とか、蚊取りマットの話とか、そういう日常的なことをグダグダと書いていただけでした。
そのようなしょうもないブログだったので、当然誰の目にも触れることはなく、訪問者0名という日もありました。

翌年の2007年にはバンド活動の再開、さらにいろんなイベントやセッションにも参加するようになったので、それに伴い、音楽仲間やその周辺の人たちにもお越し頂くようになって、旧ブログもそれなりに盛り上がってきました。
しかし、その時点ではせいぜい1日20人程度でした。
やがて1日に100人くらい訪問して頂くまでに成長したのですが、そのような状況になってからご訪問頂いた方で、最も多かったのは、下記のキーワードで検索して頂いた方たちでした。


「俺たちの旅 ロケ地」


そうです。
ドラマ「俺たちの旅」のロケ地を訪れた時の記事が、私の旧ブログで一番人気のあった記事でした。
ご存知の方もおられると思いますが「俺たちの旅」は1975年~1976年に放映された中村雅俊さん主演の青春ドラマです。
「俺たちの旅」とは、どんなストーリーなのか?
 知らない方のために、私が旧ブログに書いたあらすじをそのままコピーして貼り付けます。


 「楽しくなければ人生じゃない」をモットーに、日々自由奔放に生きる大学生、津村浩介(通称カースケ)と、親から自立するために家出をした気の弱い大学生、中谷隆夫(通称オメダ)は、住む所を探しながら街を放浪していた。
 二人はたまたま立ち寄った居酒屋でカースケの小学校時代の先輩、熊沢伸六(通称グズ六)と出会う。
グズ六は上司を殴って会社をクビになった上に、恋人にも愛想を尽かされていた。
グズ六の下宿先に居候することになったカースケとオメダだが、やがて3人は、そこを追い出され「たちばな荘」で共同生活を始める。
 大学卒業後も自由奔放に生きるカースケ。どうにか再就職したものの、なかなかノルマをクリア出来ないグズ六。やっとのことで就職を決めたが、会社が倒産して路頭に迷うオメダ。
そこに東大受験を諦めた浪人生、浜田大造(通称ワカメ)も加わり、4人は「なんとかする会社」を設立し、世間の常識と戦いながら、お互いを思いやり、その日暮らしの生活を続ける。


私は中学生の頃に再放送で初めて見たのですが、意味はあまりわからなくても、このドラマから漂ってくる雰囲気が好きでした。
多分ですが、私が昭和レトロ好きになる感性を養ってくれたもののひとつが、この「俺たちの旅」だと思います。

それから随分と年月が流れ、2006年に旧ブログを始めた頃、何となく久々に見たいと思って「俺たちの旅」をDVDで改めて見た時には、かなり共感してハマってしまいました。
その流れで、1985年に放映された「俺たちの旅 十年目の再会」をDVDで見たのですが、これが何とも言えない切ない余韻が残るドラマでした。
当時、30代になったカースケは、良くも悪くも大人になり、最も堅実な生き方をしそうだったオメダが誰よりも「あの頃」を引きずっていたという設定には意表を突かれましたが、実にリアルな感じがして、大いに共感しました。
当時、青春と呼べる時代を通り過ぎていた自分の中に、まだ燻ぶっているものが僅かにあったので、この「俺たちの旅 十年目の再会」は心に沁みました。
そして、ちょうどその頃、音楽活動で東京へ行く機会があったので、カースケたちが共同生活していたアパート「たちばな荘」へ行ってまいりました。
これは、その時に撮影した写真です。

たちばな荘

さらに、それから4年後の2010年の夏にライブで東京へ行った時、井の頭公園や吉祥寺の街を散策し、ロケ地の写真を撮ってブログにアップしたところ、これが旧ブログで一番人気のある記事になったのです。
その時に撮影した井の頭公園の写真です。

井の頭噴水

たちばな荘は残念ながらドラマから40周年を迎える前に解体されました。
40年目の2015年にもう一度行くつもりをしていたので、非常に残念でした。


それから、また年月が流れ、今年は45年目です。
俺たちの旅は、10年目、20年目、30年目に単発のスペシャルドラマが制作されましたが、40年目は制作されませんでした。
もしかしたら今年、45年目があるかも?
と期待したいところですが、まったくそのような情報はありません。
もしかしたら50年目はあるかも?ですが、たちばな荘も無くなってしまい、金沢碧さん演じるヒロインの洋子さんも30年目で亡くなったので、切ないドラマになるかも知れませんね。


と言うわけで、今回は、もう帰らない懐かしい青春時代(私は再放送世代ですが)を振り返るために、こちらの主題歌の動画を貼り付けます。
それにしても、この主題歌の歌詞は1975年のシリーズよりも10年後の「俺たちの旅 十年目の再会」における登場人物たちの心境を歌っているように感じます。
もしかしたら「俺たちの旅 十年目の再会」は、この歌詞のイメージで作られたのではないでしょうか・・・


続きまして、こちらはエンディングテーマ「ただお前がいい」です。
3366mariさんの動画を貼り付けます。


「えっ?」と思われた方もおられるかとは思いますが・・・
それにしても、見事に違和感ないですね。
当時、全国の若者が発していた青春の輝きの照り返しを映すことで、天地真理ちゃんの笑顔は、誰よりも輝いていたのだと思います。


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